「爆買い」

「爆買い」が終了したと最近よく営業先でも聞きます。
さて、「爆買い」は終了しているのでしょうか?そうではありません。

1位の常連は「ハイエンドブランド」だったが、4月になって異変が起きた。 「婦人服飾雑貨」が1位に浮上、2位は「化粧品」、3位は「婦人服」、4位は「食品」、5位は「家庭用品」となり、「ハイエンドブランド」が姿を消したのである。これまで売れ筋だった高級ブランドもののバッグや時計・宝飾品などがめっきり売れなくなり、どちらかというと庶民的なモノが売れ筋になったのである。
【百貨店協会】の発表より

円高で日本の高級品は魅力的な価格ではなくなる一方、中国景気の衰退、富裕層から庶民の訪日が増えたなどが高級品の「爆買い」が減っている原因になっています。
大きな要因は、やはり2016年4月から中国が輸入関税を大幅に引き上げた事でしょう。
中国国内の国際空港で外国旅行から帰国した旅行者も対象になっているため、「爆買い」を控えるのは通常の流れではないかと思います。
自分が買いたい物をじっくり選んで購入する人が増えているのもこれが原因にもなっています。

しかし、インバウンドの伸び率は、前年、前月に比べ圧倒的に伸びており

4 月に続き 50 万人を超えた中国に加え、東南アジアや欧米豪市場からの好調な訪日により、 全体としては 2 ケタの増加となった。なお、韓国市場については、4 月に発生した「平成 28 年(2016 年)熊本地震」の影響を受け、2014 年 6 月以来、前年同月比伸び率がマイナスとな った。市場別では、インドが単月として過去最高を記録した他、韓国、ロシアを除く 17 市場が 5 月 として過去最高を記録した。
【JNTO】の統計より

という事は、一時的な「爆買い」の国「日本」ではないだけで、

・日本製品のクオリティの高さは世界水準
・中国人の収入は減っていない
・韓国・台湾・香港は変わっていない
・日本料理は魅力的
・購買欲は減っていない
・日本で体験をしたい

インバウンド人口が減っていないので、インバウンドビジネスはこれからもまだまだ伸びていくでしょう。
「爆買い」対象が変化しただけにすぎないでしょう。

エイチ・アイ・エスでは「ロボットレストラン体験」や、「ラーメン作り体験」「侍トレーニング」「ロリータコスプレ体験」などのユニークな体験ツアーが人気で、最近では「爆体験」という言葉も出てきています。
それを受けシダックス は中国人客らに茶道や華道、剣道を教える体験サービスを始める予定という事もあり、今後日本での消費先が変わりつつあるのは間違いないでしょう。

日本の良さ、楽しさを益々アピールできる状況でもあり、インバウンド向けにビジネスを考えるとマーケットはさらに大きくなるのではないでしょうか?
日本の消費者向けのマーケティングだけだと限界を感じていた小売店舗さんも、今後の市場が広がっているかと思います。

そうなると、「爆買い」「爆体験」バスが近所に停まるのも不思議ではないかも!?

今後のインバウンドマーケティングは、さらにクオリティ・日本らしさ・日本本来の姿がキーワードになるのではないでしょうか?

2015年に2000万人に迫った訪日外国人(インバウンド)。ここ最近は円高基調で、1人当たりの買い物額は前年比で減ったが、訪日客数は伸び続け、消費の裾野はむしろ広がった。リピーターが増えたことから、支出対象はモノから体験やサービスなどのコトへ、消費する場としては奈良といった歴史的な観光地に拡大。工夫次第でまだまだインバウンド需要の勢いが続く可能性がある。
【日本経済新聞】より

消費者の視野は広まっており、セカンドビジットであるリピーターも増えていることもあり、2度目の訪日旅行者をいかに満足させるか、また初めて日本に来た旅行者の満足度上げるための受け入れ体制、利便性の向上もまだまだ必要です。

高額商品の購入が減るという事は、現金での支払いが増えますね。
弊社の自動両替機は、購買欲をそのままお店に反映させるためのツールとしての需要も多いです。
「爆体験」や寺社や観光施設などはクレジットカードではなく現金を使って欲しいですよね。 弊社の外貨両替機は、設置施設様への購買にも即座に繋がり、他の決済方法と異なりプロフィットシェアが発生します。 それだけではなく、さらにその先のマーケティング・エンターテイメント性も含んでおります。(企業秘密)

さて、今日は横浜♪

初めての横浜なので、楽しみたいと思います!

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日経新聞に掲載